今回は「アオシマ 1/12 ホンダ CB400F CB400FOUR ’74 ザ☆バイク03」ホイールのスポーク張替えに挑戦します。スポーク交換にも様々な方法があると思いますが、今回は私なりの方法で交換していきます。リアホイールを使用しますがフロントホイールもほぼ同じ要領で張替えができます。
メッキはがし
まずはキットパーツに施されているメッキを剝がしていきます。ハセガワから販売されている「模型用メッキはがし剤」を使って行います。他の方法よりも初期費用はかかりますが、何度も再利用ができることと、手軽さという点でこちらを使用しています。このメッキはがし剤を100均のタッパーに入れます。その中にキットパーツをドボンと入れて、あとは1日〜2日漬け込むだけです。実際には1日半くらいで剥離が完了すると思います。剥離後、中性洗剤で洗浄して乾かします。
右側・左側を組立
剥離・洗浄後、右ホイール部分(202)と右ホイール内側部分(205)を接着剤を用いて組立ます。左側(ホイール部分206 / ホイール内側部分201)も同様に組立ます。※この時点では、右側と左側は接着しません。
凸部の切削
組立後、凸部分ができますのでデザインナイフで削ります。内側スポーク部分のリムにつながる部分はニッパーでカットします。
溝入れ
スポークとして用いるステンレスバネ線が入る溝を掘っていきます。三角やすりを使用します。私は「ミネシマ クラフトヤスリ 細目 三角」を使用しました。キットのスポークの延長線上に溝を入れていきます。右側、左側ともに溝入れをしていきます。画像は③④の工程後のものです。
スポークの切断
溝入れ後、キットのスポーク部分を切断します。右側・左側ともにニッパーやデザインナイフを用いてスポーク部分を切削していきます。ハブ部分とリム部分が分離しました。
ハブに穴あけ
スポークとして使用するステンレスバネ線の入る穴を開けていきます。スポークとして0.3mmのステンレス線を使用するので、ピンバイスと0.4mmのドリルで穴あけをします。ハブ部分の丸い溝を目安にして穴を開けます。右側・左側で形状が異なりますが、同じ要領で作業を進めます。
凹部の穴埋
凹部分(キットのニップル部分が入っていた凹み部分)は穴埋めをしていきます。瞬間カラーパテを使用しました。瞬間接着剤でも代用できると思います。穴埋め乾燥後、穴埋め後の処理をします。やすり掛けをして面を整えます。この工程を左右ともに行います。
リムの接着
凹部の穴埋め作業後にリムを接着します。合わせ目ができるので消していきます。④の溝入れ加工した部分を埋めてしまわないように注意しながら進めていきます。
リム・ハブ塗装
リムとハブを表面処理後、塗装します。ブラック→ミラークロームの順で塗装しました。
ステンレス線の切断・曲げ
ステンレスバネ線を切断していきます。使用したのは0.3㎜のバネ線です。これを約25㎜の長さにカットしていきます。切断後ハブ側にひっかけられるように先端部分を曲げていきます。これを36本用意します。(前後になると72本必要になります。)
アルミパイプの切断
アルミパイプは外径0.8㎜、内径0.4㎜のものを使用します。切断の際は上下に転がしながらカッターナイフで切り込みを入れます。ある程度切り込みを入れた後はピンセットなどで折り曲げます。最後まで切断してしまうと断面がつぶれてしまい、アルミパイプの中にステンレスバネ線が入れにくくなります。切断後、⑩で用意したステンレスバネ線をアルミパイプに挿入していきます。これも同じく36本用意します。
スポークの取付け
スポークの取付けには治具を使います。木材、プラバンと市販のネジで自作しました。マーカーで目印を付けました。治具にリムとハブをセットします。セット後⑩⑪で用意しておいたステンレスバネ線を取付けていきます。使用する接着剤は「セメダイン ハイグレード 模型用」です。瞬間接着剤を使用したいところですが塗装が剥がれてしますので使用できません。取付けに時間はかかりますが根気強く進めていきます。右の内側→左の内側→外側の順で組付けます。内側は取付けが難しいので最初に取付けます。内側取付け後ハブを接着します。次に外側を取付けていきます。外側は内側に比べて簡単に取付けができます。外側取付け後、タイヤをはめ込みます。
右の内側が完了しました。
左の内側がも完了しました。続いて外側を取付けていきます。
両面完了しました。
スミ入れ
スミ入れをしていきます。タミヤのスミ入れブラックを使用します。スミ入れ後、ふき取りをします。これで完成です。
完成
まとめ
今回は「アオシマ 1/12 ホンダ CB400F CB400FOUR ’74 ザ☆バイク03」ホイールのスポーク張替えをしました。個人的にはスポークの組付けが一番苦労しました。作業時間も取られるので挑戦には根気も必要だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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